香水

ぼくは、香水がすごく好きなのだけど、
仕事柄、我慢していて、でも、なんだか、
我慢しているのも変だなあって、
4月の頭に、ひとつ、買った。
すごく気に入っていたのだけど、
5日に、クローゼットを開けたとき、
棚から、突然、落ちて割れてしまった。
何かに引っ掛けたわけでも、
棚の端に置いていたわけでもないのに。
粉々にはならなかったけど、
首のところだけ、ぱきんと割れて、
もちろん、液体は流れ出てしまった。
すごくかなしくて、みじめな気持ちで、
手元にあったバスタオルで拭き取った。
そういうことってあるのだなあと思う。
仕方がないので、もう一度、って、
今日も、買ってきた。いい匂い。
サービスが始まる前の準備で、
ほとんど匂いは消えてしまうし、
行きのバスの中でいい気分になるだけだけど、
そんな小さなことでも、見つけないと、
どうしようもない気持ちが、おさえられなくなる。
ひどい気持ち、っていうのは、適当じゃないかもしれない。
どうやっても、言い表せないような気持ち。
さらっとこなせる必要なんてないんだよ、って、願う。
ぼくは、臆病で、踏み込むのがこわくて、
必死な気持ちでいて、ちっとも、さらっとこなしてない。
今、とても、救われることがある。
でも、ぼくは、昔のように、人の気持ちを、
都合よく利用しているだけなんじゃないのかって、
不安になってきては、身体中が痛くなるような感じ。


今日は、ごはん、食べました。サラダと、お肉。
おなかはすいてなかったけど、食べてみた。
からだが、拒否しているみたいだったけど、
そんなこと言っていると、ごはん、もう、ずっと、
食べられそうにないから、食べさせた。
映画は、SHROOMSとFIRST SUNDAYを観た。
SHROOMSは2006年の映画、最初からバレバレ。
面白くなかった。
FIRST SUNDAYは、これから観るのだけど、
面白そうだから、楽しみ。


今月で仕事をやめる同僚の、
パーティに誘われているのだけど、
完璧に無理。ひとりでいるしかない。
本当は、ひとりじゃないの、わかっているけど、
でも、手の届く範囲には、誰もいない。
そういう、ひとり。
苦くても、飲まないといけない薬なんだと思う。
自分のしたことは、自分にかえってくる。
耐えきれないかもしれないほどの、
この言葉にならない気持ちでいるのは、
きっと、そういう気持ちにさせたから。


映画を観た後、また、ゆっくり、考える。
今は、これ以上は、何も考えられない。