とんでいっちゃうような夢を

最近、夢を見ても、現実的で面白くない。
なんか、想像もできないような夢が見たい。
ないものを、挙げていったら、キリがない。
ゆっくりごはんを食べたり、飲んだりすることもない。
ためらいながらでも手を伸ばして触れたい相手もない。
たっぷりゲームできる大きなテレビもない。
あついお湯の出るお風呂もない。
街の中を歩くこともない。映画館もない。
新しい映画がいつ始まるのかも知らない。
ほしいCDが出ているのかどうかもわからない。
ちょっとした時間に立ち読みもできない。
ついうっかり靴や服を買う場所もない。
部屋でひとりで飲むこともない。
カラオケもない。マンガもない。
どうでもいいことを満足するまで話すこともない。
笑うのをとめられないこともない。
誰かの困った顔も、甘い声も、涙もない。
当たり前のことが当たり前じゃなくなるし、
今までになかったことが当たり前になったりする。
それでも、ドバイにいる意味があって、
今までのことと同じように、これはいつか、
どこかで、何かとつながるのだから、
ぼくにできること、できそうなことといったら、
具合悪くなったり、いやな気持ちになったりしないで、
今を思い切り楽しく過ごして、それが、
誰にも伝わるようにすることくらい。
それができりゃ、まあ、いいや。できたら、すげえや。